新型コロナウイルスの対応で疲れないために
皆様へ
新型コロナウイルス感染症対応で疲れていませんか?世界的に初めての経験で、不安やトラブルがあって当然といえる状況です。 働く人やそのご家族のこころの健康、キャリア開発、職場環境改善等を支援する産業カウンセラーから「新型コロナウイルス感染症」に関連して、心身の健康をどう維持していくか対処法や留意点についてお話しさせていただきます。 WHOからのパンデミック宣言、国会での新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案(緊急事態宣言可能)などニュースで連日報道されています。大規模イベントや行事の中止、大人は時差通勤やリモートワーク、子供たちは休校休園、コロナ疎開など予防に奮闘し慣れない日々が続いています。マスク着用の息苦しい生活、それにマスクやトイレットペーパを求めての行列、日用品が店頭から消え品薄状態、生活の心配と不安で誰もが落ち着かない日々を過ごしています。本当に大変なのは医療や介護、育児に携わる方がたでしょう。
体調面・心理面の不調チェック
環境の変化や先の見えない状況、行動の不自由さの中で一生懸命生活し、知らずしらず緊張が続いています。こんなときは無意識に体や気持ちに力が入り痛みやイライラ、不安も高まります。私たち誰にでも心理面や体調面でさまざまな不調が起こってくる可能性があります。皆さん、こんな症状はありませんか?
体調面 |
●疲れがとれない ●眠れない ●頭痛 ● 腹痛 ●肩こり ●体の痛み ●めまい |
心理面 |
●不安心配 ●イライラ ●落ち着かない ●落ち込む ●緊張感 ●1人でいるのが怖い ●集中できない
●意欲が出ない |
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対処法・留意点
今の状況では誰でも不調が起こって当たり前です。その不調を少しでも防ぐために、何ができるか考え、生活していくことが大切です。
- ●正確な情報を得る・・・厚生労働省HP、ニュース、感染症専門医の話
●コミュニケーションをとる・・・職場や家族の人と不安や心配を言葉にして共有する。 話を聴く(傾聴:話す人の気持ちをそのまま受け止める)手が届かない距離を心がけて話す、電話やメール利用。
●体を動かす・・・緊張をとくために体を動かす工夫をする。運動・散歩
●好きなことをする・・・1人で、少人数でできる趣味・興味・関心を見つけて楽しむ
●専門家・相談機関の利用・・・職場の健康管理室 →こころの耳HP、よりそいホットライン、心の健康相談
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※日本産業カウンセラー協会相談室は、現在新規の受付を休止しております。
WEBカウンセリングと電話相談に切り替え、対応準備を進めていますので再開次第、HP等でご案内いたします。
今、私たちは人間としてどう生きるか、行動するか試されていると思います。このような状況のなかで、夫が海外から戻り、子供も家にいて家族の団欒が増えてうれしい、子供の生活や学び方が変化した、働き方が変わったなど今まで考えられなかったことを実感する声も聞かれます。デメリット・メリットを確認し、今までとは違うことを試してみるチャンスでもあります。
最大の注意を払いながら心身の健康を維持していけるよう産業カウンセラー協会もご一緒したいと思います。
一般社団法人日本産業カウンセラー協会
シニア産業カウンセラー・公認心理師 伊藤とく美
上記と同じ内容をPDFにしています。周りの方への情報提供にご活用ください。
新型コロナウイルスの対応で疲れないために
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