「産業カウンセラー養成講座」を修了すると、産業カウンセラー試験の受験資格が得られます。
産業カウンセリングの基本は「人間尊重」です
産業カウンセラーの使命は、働く人の上質な職業人生(QWL:Quality of Working Life)の実現を支援し、産業社会の発展に寄与することです。
東日本大震災と原発事故、その後も相次ぐ自然災害で甚大な被害が出ています。そうした中で、「被災者へのこころのケア」の大切さが説かれます。
日本の社会全体が先行き不透明な状況下、非正規雇用の拡大など働くこと生きることの困難さが増しています。
しかし、深い悲しみや喪失感、大きな不安を抱く人々への支援は、簡単なことではありません。
だからこそ「産業カウンセラー養成講座」で、メンタルヘルスの推進、キャリア・カウンセリング、人間関係開発などの専門的知識と技能、これらの根底にある「傾聴」を学んでいただきたいと願います。
人を人として尊び、その人の話に真摯に心を傾ける――この姿勢と技術を身につけ、いまあなたが働き生活する場で生かすこと。それが、遠回りのようでいて、日本社会の再生に一番の近道だと私たちは信じています。
「傾聴」の態度・技法を修得する
カウンセリングにはいろいろな方法がありますが、「傾聴」がすべてのカウンセリングの基本と言えます。
キャリア・カウンセリング、コーチングなどの隣接した分野においても、基本は「傾聴」にあります。
「傾聴」の一番の特徴は、「受容」と「共感」です。
「聴き手」は、「話し手」の言うことを評価したり批判したりせず受け入れ、「話し手」の気持ちをあたかも自分の気持ちのように感じて話を聴いていきます。このように話を聴くと、「話し手」は安心して何でも語れるようになり、気持ちの整理や問題解決へと進んでいくのです。
当講座では、受講者6人に1人の割合で指導者がついて、カウンセラー役(聴き手)、クライエント役(話し手)、客観的な立場のオブザーバー(観察者)を体験します。この体験学習を通じて、「傾聴」の態度と技法を修得します。
「傾聴」を基本としたカウンセリングを学ぶ
カウンセリングとは、問題を抱えて支援を求めるクライエントとカウンセラーとが、はじめて接したときに始まり、その目的が達成されたときに終わるひとつのプロセスです。これを「カウンセリング・プロセス(心理的援助過程)」といいます。
「傾聴」を基本としながら、問題解決までの支援でかかわりを実践できるように、「カウンセリング・プロセス」を体験学習します。
より学びやすい講座になります
2019年度からは、理論科目を主にe-Learningで学ぶスタイルになりました。面接の体験学習(カウンセリング実習)はこれまでどおり充実の104時間で、実践的なカウンセリング力を身につけることができます。
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